熊は、いない
この世界には色々な都合が溢れている。
都合、事情、慣習、習わし、教育、しきたり、風習、規則、規則、条例、条約、政令、法律
どんなものでもその時代に即して自由な物であるべきなのだと思うが、その自由にもいくつかの溝は生まれるのだ。
溝がなければそのままの溝にいつもの水が流れ、それが大きな水流となる。その溝の筋を変えたければ新たに溝を掘り道筋を変える必要がある。不自由さが時として皆の自由になるが一人の自由かというと違ったりもする。
日本にも自由もあり、不自由もある。だが度合いを超えて自分を表現する自由があるのに表現をしない自由もありそれを選んだりと。
そんなイランへの興味は日に日に増してならない。
君は行く先を知らない
自分の一番大好きな映画館 新宿武蔵野館で鑑賞。火曜日12:00~の回 20名。一度で深く理解できなかったのが後悔、もう一度行くのかも。
この人のお父さんはイランの巨匠ジャファル・パナヒ監督。物語には終始荒涼とした景色が流れていて、ふとキアロスタミの映画を見ているような錯覚に陥る。雰囲気も似ていたのでそう感じたのかも。
なんとなぁく不穏な空気感が流れていて、なんなのかなぁと思うのだけど、その答えは直接的には明かされず、あぁこれはこうゆうことで、あの部分に繋がっているのかなと全て推測で終わってしまう。コミカルな要素も混ぜているのだけど、そのコミカルさもブラックな感じでイランの日常を描いているのかなと思うととても興味深い。
お兄ちゃんがなぜ離れなければいけなかったのか相当に重い事情があったのだろうけど、これを詳細描くことでこの作品もまた上映禁止というような事態になるのか?それであればどんどんイランに(イランという国に)興味が湧く。少し前に上映していたスパイダーキラーもそうだ。あれもイランでは撮影せずに(イランで撮影していたらなにやらえらいことになっていたかどうなのか)
暗号が散りばめられているかのようにイランの音楽が流れその曲、1曲ごとに母は気持ちを込めて歌う。父は何やら関心を持たないような表情を終始作る、そう自分に言い聞かせるように。弟はずーっと無邪気な子供として画面いっぱいに登場して全てに対して対照的だ。それもまた全てを知ることになれば辛い対比になるのだろう。あともう少し描けばいいのにそれがあることで色々難しいのであればそんなイランがとても気になる。
うん、もう一度見たい。家族にもう少し寄り添いたい。
さらば、わが愛 覇王別姫
激動の時代と共に生きた小楼と蝶衣。女郎の息子として生まれ、母親から捨てられるように京劇の養成所に預けられる。男社会の中で女性ぽさが際立っていたせいも相まっていじめられるが、石頭というあだ名の先輩少年だけは彼?彼女のことを気にかけてその後の一生を一緒に歩むことになる。今の中国でこのような映画を生み出すことは考えられないと思うのでものすごい色んな組み合わせが揃った秀作だなぁと思った。
レスリー・チャンがゲイ公表をしたのが1997年のブエノスアイレス以降ということだが、そうすると本作ではまだその事実は明かされていなかったのか?そうなんだろうな。1997年に不良行為にあたる流氓罪が廃止されたらしい。ということはそれまでは犯罪で罪として捉えられてきた。彼が公表したのが1997年ということはその後に公表したということであの艶やかな役は彼の内にあった部分が見事に出たのかなと思った。ドキュメンタリーだと思っていた作品はあるいみやはりレスリー・チャンのドキュメンタリーだったのかな。
確かに長い。長いです。でも世界観に浸れてよかった。とても美しい叙事詩を見た。
PARIS TAXI
タクシードライバーのシャルルは金なし、仕事も不安定な日々を送っている。
冴えない主人公が老人ホーム行きを決めた老人を無事送り届ける仕事を引き受けた。その道のりは(Googleで調べました)一時間足らずで行ける場所。面倒臭いけどお金のために引き受ける。ただ、彼女は思い出のパリの街を進む道中いくつかの寄り道をお願いする。
全編通してタクシーの走りが撮影されていてパリの街で実際に牽引しながらの撮影かと完全に思っていた、がどうやら違ったみたい。撮影監督がパリの道路事情とお芝居、安全を考えて監督に提案したそう。これがかなりリアルでした。よくあるグリーンバックで実際運転してないパターンであったり牽引している撮影手法とは違ってリアルに近い中で役者も演技ができてとてもいい感じだった。
まぁこの映画の1番の醍醐味かなとは思うので大成功という感じですね。ただ、作品のテイストは好きなんだけど、単調な内容であった感がある。
Tori Et Lokita
社会問題に疎い、億劫な日本人。平和なことは決して悪いことではないのだけれど、ただの日常がただ過ぎ去っていく。消費するだけの世界が広がるだけ。
ただ、家族と一緒にご飯が食べたい。同じ夕陽を眺めたい。一緒に歌を歌いたい。
少数の考える人の作ったレールに乗った生活の中でだけ生きている大多数の人たち。
救いのない映画であるという見方が一方行の見方であるが、救いが通らないことが大半の中でどのように折り合いをつけて生きていくのか。目の前の状況をよくしていくのか。z
Spider Killer
宗教のことを引き合いに出せばなんだって是になってしまうのだろうか。信仰心の強い国と男尊女卑が相まって独特な価値観が生まれるんだろうと思う。
でも、このイランていう国にとっての正義はこの物語に描かれている殺人よりも売春やクスリのほうが罪が重いのだなぁというのがすごくわかった。こんな中で女性でいたくないなぁ。いなくてよかったなぁって思うのだけれど、こうゆうことが全て男尊女卑、性差別と言われる日本において逆に過剰にモラルハラスメントな気もするが、、
逆に日本人はモラルに当てはめすぎてがんじがらめでつまらない国民ばかりだなぁと思うがちょっと脱線してしまうのだろうからこのくらいに。
イランが国というよりも一つの大きな部落に思えた。全てが家長によって回り、アッラーの名の下にわたしはこれを正義とする。みたいな。宗教って難しいですね。
Mother
条理から不条理が生まれ不条理が重なればいつしかそれは条理となる。
だれもが正体を明かさずなんなのかもわからない。そう、正気ではないのだ。または正しいことの定義すら間違っているのかもしれない。何がしたいのか何をしたいのかがわからない理解し難いことが面白いのか。面白いと思い込んでいるところもあるのだろう。またはそうゆうちっちゃいことは考えていちゃいけない。感じろ。ということか。
なにが現実であって、なにが虚構なのか。辻褄をどうしても求めてしまうのはエゴなのか?こちら側が間違えているかのような錯覚も感じてしまう。
つまり救いようがない映画というものはこれ実に気味が悪いし、胸糞悪くて、腹立たしくてしょうがない。とても秀逸に丁寧に作られている。
それこそが賞賛されるのだろうと思うのだが、辻褄を合わせないことが作家性というものなのだろうか。辻褄を考えないことが正とも言える。そこまで持っていく監督はそうはいないのだが腑に落ちないところはたくさんある。
結論全てが腹立たしい。
EVERY THING WENT FINE
死ぬまでに想うことは長いが、息絶えることなんて一瞬でそれまでのすべてのことはなんの意味もなくその人にとってなんでもないものかもしれない。
その人と共に生きた人、過ごしてきた人にとって辛く悲しい。情が湧いているからなんだろう。なんてことはない。呆気ないことなのに。
Massive Talent
自虐映画か?はたまた自己陶酔映画なのか?日本人にとって親しみあふれる俳優の一人ニコラスケイジ。
彼の出生については多くの誰もが知る事実であるコッポラ一族のひとり。映画の道を志す人間にとって、ファンだとしてもとても特別なイメージを持ってしまうのだろう。
親の力、家族のちからが強いのだとすると何故?そのちからが顕著に現れるそのソレに向かっていくのか?偉大な個人に与えられた能力はその人の個性でしかなくて、その分身はいない。だとするとニコラスケイジが今ニコラスケイジとして生き続けている今はニコラスケイジとしての才能でしかないのであろう。
彼は2世ではなく、ニコラスケイジなのだから。
明けましておめでとうございます。
2023年 本年もオフィース・トゥールを何卒宜しくお願い致します。
今年も色々な撮影のお仕事お待ちしております。
ロケーションコーディネーター、マネジメント物件の撮影問い合わせ、弊社制作映像作品、車両コーディネート
YouTube動画作成、弊社保有トランシーバーの撮影用貸し出し、クラフト関係いろいろと動いていきたいと思います。
ラブ・アクチュアリー
琴線にふれるとはこうゆうことをいうのかなぁというくらいになんだか切なくてあったかくなるとってもいい映画でした。基本クリスマス映画でラブコメディ調な仕上がりなのですが、普通の展開ではあるのですが、一つ一つのエピソードの主人公たちが頑張るんです。その頑張る姿は一本筋が通っていてとても一途さが伝わって共感してしまうんですね。出会うのが遅かったのですが、出会ってよかった一本ですね。
ANYDAY NOW
本当の親がどんだけ酷い親だとしてもそれにも勝るものはないって言うのがとても辛いですね。マルコの中で自分の親をある時からいつの間にか二人の主人公の方へ信頼を寄せていたのに、なんら不自由なく楽しそうにやっていたはずなのにゲイだからとか、親として監護する立場の資格がないようなことを理由に元の親に戻されたけど。なにを信条に裁判官や弁護人、検察官はその人たちを観ているのでしょうか。とても辛い映画ですね。
SpiderMan(no way home)
スパイダーマン:ノーウェイホーム鑑賞してきました!実はこないだまでスパイダーマンシリーズを一つも観たことがなかったわたしですが、、英語の先生にスパイダーマンは絶対に見た方がいい!と絶賛だったので観てきました。
何も事前情報がないのもなぁとおもってトムホランドのスパイダーマン作品を観て学習。ただの勧善懲悪を描く作品というより僕好みのヒダの部分を抉ってくれる一皮ハリウッドスタジオムービーとは違うストーリー仕立てでとても気に入りました。
やはりマーベル作品を満遍なく鑑賞されている方にはとてもゾクゾクする内容なのかなぁと思いますが、、僕にはキャラクター全員初見で謎ばかりでした笑
みなさん是非鑑賞してみてください!
Poor Cow
ケン・ローチ長編デビュー作が新宿武蔵野館で上映中ということで行ってまいりました。
キャロルホワイト演じるジョイと、テレンススタンプ演じるデイブが貧しいながらも子供と3人で慎ましやかに生きていく。的
な話なんだろうと思って観たのが間違いでした。ケン・ローチの作品感は(まぁこの作品があってその後の作品があるので
)正直全く無くて、個人的にレディバード・レディバードの感じで観たいという勝手な想いで鑑賞しただけに果てしなく裏
切られました。登場人物は男が常にそばにいないとダメなジョイと王子様的役のデイブ、ジョイのバイト先の変態男たち、ジョイを落とそうと必死ないろいろな場面で出会う男たち。
いや、これぞケン・ローチのデビュー作なんだろうなぁ。ここからさらに深くなってく始まりなんだと思った。
55年前の作品なんだけど、時代背景と照らし合わせてみればその時代のスタンダードを描いているのだもんなぁなんて思いました。